適材適所!

2013年02月26日 22時51分 - 和田優介

寺社番匠を知ってますか?

堂や塔などの建築を行う方々です。現代では宮大工と言うそうです。
代々受け継がれる伝統技術を用いて、古代建造物の建築や解体、修理を
行う工人です。その宮大工達をまとめるのが棟梁と言う監督的な立場の人間。

法隆寺や薬師寺などの古代木造建造物を創造した素晴らしい方々です!
あれらの建造物はヒノキで作られているそうです。建物を作るのにヒノキ
は適しているそうです。他の種の木とは耐用年数が違うからです。

棟梁は木にはクセがあると言います。右ねじれだったり左ねじれだったりで
木も雨風に負けないように立派に生きています。それを宮大工たちは木の心
と呼びます!

法隆寺は二千年以上もそのかたちを崩さない。それだけヒノキの耐用年数は凄い!
しかし、樹齢が長いものじゃなければ当然耐用年数も低い。そんな立派なヒノキが
育つには土の環境が重要!高さが50あれば根も50下まで伸びてるそうです。

当然厳しい環境だからこそ木は根を奥深くまではり、立派な大木へと成長する!
その成長過程でクセができる。クセが弱いのもあるし強いものもある。
宮大工はそのクセを木の心をくみ取り素晴らしく立派な建造物を作る。

木のクセを無視して建てれば、力学的な構造から言っても建物の荷重を
分散出来ずに偏ってしまい、最終的には耐用年数に大きく関わるそうです。

そんな木の心をくみ取り、無駄の無い立派な構造美を作り上げた宮大工達は
すごくないですか⁉

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